突然だが、世界三大雪祭りというものをご存じだろうか。

今回はその1つ、哈爾賓冰雪大世界(ハルビンひょうせつだいせかい)に行ってきた。

  • 哈爾賓(ハルビン)とは

ハルビンとは、中国の極北・黒竜江省に位置する都市だ。

歴史好きの方ならご存知かもしれないが、この黒竜江省はかつて「満州国」に属していた地域であり、初代内閣総理大臣・伊藤博文が暗殺された場所としても知られている。ゆえに、街には旧大日本帝国時代の遺産が今なお点在している。
これについては、別の記事で詳しく触れたい。

ハルビンは、19世紀末から20世紀初頭にかけて、ロシア帝国が建設した東清鉄道の発展と共に急速に都市化が進んだ。その影響で、建築様式や食文化、宗教施設(ロシア正教会など)にロシア文化の面影が今も色濃く残っている。

ロシアに隣接していることから、気候は亜寒帯に属し、冬には気温が−30℃にも達する極寒の地である。

このように、ハルビンは中国にありながら、ロシアや日本の文化が混在する、実にユニークな都市だ。

  • 哈爾賓冰雪大世界について

ハルビン氷祭り、正式には「ハルビン国際氷雪祭り」と呼ばれる。毎年1月初旬から2月下旬にかけて開催される、世界最大級の氷と雪の祭典だ。東京ドーム数十個分の広さにわたり、職人たちが手作業で彫り上げた氷の宮殿、塔、滑り台、迷宮が並ぶ。2025年で26回目の開催となる。

ちなみに2010年に開催された哈爾賓冰雪大世界では、デ〇ズニーや日本アニメの偽キャラクターによるパレードが行われ、中国らしさ全開だったそうだ。

2025年のテーマは「冰雪同梦,亚洲同心」(氷雪と夢、アジアと心を一つに)を掲げている。

そのため、アジア各地のランドマークが立ち並ぶ。

カンボジア アンコールワットや

インド タージ・マハル

日本の大阪城を発見。職人技が光る。

 

会場内にフードコートのような場所も用意されているのだが、

-30℃の極寒にもかかわらず、建物やテーブルが氷で作られていることに驚いた。

その環境下で火鍋を食べている姿は奇妙な光景であった。

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