「地底には人類が知らない超古代文明が存在する」 そんな都市伝説を聞いたことはないだろうか。

アメリカ・ニューメキシコ州のカールズバッド洞窟群国立公園(Carlsbad Caverns National Park)は、科学的に貴重なカルスト洞窟であると同時に、オカルト界隈では「地底文明の入り口」だと噂されている。

地球空洞説やアガルタ伝説、シャンバラ神話…世界の謎好きなら一度は耳にしたことがあるこれらのキーワードが、この洞窟群に絡みつく。今回はカールズバッド洞窟の歴史・探検・最新の発見、そしてアクセス情報までを詳しく紹介しよう。


地球内部はどうなっている?カルスト洞窟の魅力と謎

カールズバッド洞窟群は、総延長150km超の石灰岩洞窟が広がる地下迷宮だ。約2億6,000万年前のペルム紀に形成され、地下水の侵食でカルスト地形として発達した。

カルスト化の仕組み

最大の見どころは、世界最大級の地下空間「ビッグルーム」。その広さは14万㎡以上とされ、まるで地底にある大聖堂のような雰囲気を漂わせている。

洞窟内には巨大な地底人かと思わせる二次生成物が数多くいる。

こうしたスケール感に魅せられたオカルト研究家たちは、この場所を「アガルタ文明の入り口」や「地底王国シャンバラへの通路」と呼んでいる。


伝説の探検家ジム・ホワイトと“コウモリの煙”

この洞窟を最初に発見したのは、10代の少年ジム・ホワイトだ。

1898年の夕暮れ、ジムは牛追いの最中に空を覆う黒い煙のようなものを目撃。それは煙ではなく、洞窟から飛び立つ無数のコウモリの群れだった。

興味に駆られたジムは、ランプ一つを手に地下へと降りていく。そこで彼が見たのは、圧倒的な規模の地下世界と無数の鍾乳石。「ここは人間以外の何かが住んでいるのでは」と恐怖を覚えたという。

この探検がきっかけで、1923年には国定記念物に指定され、1930年には国立公園として登録された。


最新の探検:レチュギア洞窟と未知の領域

1986年、小さな洞窟だと思われていたレチュギア洞窟で探検隊が突破に成功。奥へ進むと、そこには全長240km超の超巨大地下空間が広がっていた。

通常の鍾乳洞とは異なる化学環境や、奇妙な微生物群が発見され、科学者たちを驚愕させた。オカルト愛好家たちは、このレチュギア洞窟こそが地底都市への隠された通路だと語っている。

観光とオカルト体験:バット・フライトの神秘

カールズバッド洞窟群のもう一つの見どころが、毎年春から秋にかけて見られるバット・フライト(コウモリの乱舞)だ。

引用元:https://www.nps.gov/cave/planyourvisit/bat_flight_program.htm

夕暮れ時、数十万匹のコウモリが洞窟から飛び立つ光景は圧巻で、古代から「コウモリは地底世界の番人」だと伝えられてきた理由が分かる。


カールズバッド洞窟群への行き方と観光情報

アクセス方法

カールズバッド洞窟群国立公園は、アメリカ・ニューメキシコ州のグアダルーペ山脈内に位置する。

  • 最寄りの空港:エルパソ国際空港(テキサス州)から車で約2時間半
  • レンタカー移動:エルパソ空港やカールズバッドの街でレンタカーが便利

観光のベストシーズン

春(4月〜5月)と秋(9月〜10月)がベストシーズン。夏は観光客が多くなるが、バット・フライトが見られるのはこの時期だ。

おすすめスポット

  • ビッグルーム:全長1.5kmのルートで巨大空間を一周
  • ナチュラル・エントランス:自然の入口から洞窟に降りていく体験
  • バット・フライト・アリーナ:夕暮れ時のコウモリ観賞スポット

公園内にはカフェやギフトショップもあり、探検後のひと休みに最適。


カールズバッド洞窟群は地底文明の入り口なのか?

科学が解明した部分と、まだ謎に包まれた部分が同居するカールズバッド洞窟群。その神秘性ゆえに「ここは地球内部のポータル」だとする説も後を絶たない。

世界各地の地底伝説──南極の氷の下に眠るアガルタ、ヒマラヤの奥地にあるシャンバラ、そしてアメリカ南西部の洞窟網がすべて繋がっているというネットワーク説。これらを結ぶ線の一つに、この洞窟群があるのかもしれない。

アガルタ伝説シャンバラ神話も合わせて読むと、より深い世界観に浸れるはずだ。


この記事のポイントまとめ

  • カールズバッド洞窟群は総延長150km以上の地下迷宮
  • ジム・ホワイト少年が1898年に発見
  • レチュギア洞窟では未知の微生物や巨大空間が発見
  • コウモリの乱舞は「地底世界の番人」とも呼ばれる
  • アガルタ文明・シャンバラ伝説など地底文明説が残る
  • エルパソ空港からレンタカーで約2時間半のアクセス

世界の謎スポット好きのあなたへ この夏、次の旅先は“地底の異世界”にしてみないか。 日常では味わえないスリルと神秘が待っているかもしれない。

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